« 展覧会 | トップページ | チャレンジ »

~挫折から思春期~ 子どもと向き合うために読んで欲しい本

タイトルの通り子育て中のママにおススメしたい本がある。私は「挫折から思春期」がきっかけでこの本に出会ったけど、小さいお子さんの愚図りに悩んでいるママ。完璧に子育てしています!というママにも読んでもらいたい。本の紹介の前に、本と出合うまでの経緯を書いておこう。

六年生のヒロロが友だちと3人でディズニーランドに行くという。以前に同じメンバーで遠出したことがあるし、友だちのみでランドに行ったことのある子もいたのでその辺の心配はなかった。朝6:30に家を出て夜は10時まで遊んでくるという。お迎えは家のパパが行くことになってるし携帯ももたせるので大丈夫だと思うけど、次の日の学校のことを考えると「9時までにしたら!」なんて口出しをしてしまった。
すると「余計なこと言わないで!行きと帰りのことだけ考えてくれればいから。パパもママもいつまでも俺が子どもだと思ってないで!」と思春期バリバリの形相でヒロロが睨んできた。
いつも私には自分の気持ちをストレートにぶつけてくるヒロロの反発にはなれているけれど、今回の口調は大人びていて本当に子どもから大人の入口にたっていることを感じる出来事だった。

私はこれから先色々な面で反発してくるヒロロがこんな口調で言ってきたら、親の私もくじけそうだなぁ!などと考えながらヒロロを見つめ、少しキッチンへ離れてから「そうだよね。そう言うからには次の日キチンと起きて学校に言ってくれるんだろうから、10時でもいっか!」と答えた。するとヒロロもいつもの口調に戻って普段どおりの会話に戻った。
こうしてディズニーランドの件は落着したけれど、今までの私だったらもっと動揺していたかもしれない。でも今は自我に目覚め思春期に入りかかったヒロロ君と向き合う覚悟はできている。それは少し前にあったヒロロの挫折がきっかけで、その後出会った本の影響だ。

ヒロロの挫折の話を少しだけしておこう。サッカーを1年生から習っているヒロロが、引退まであと半年という時に、辞める!辞めない!で親子で話し合うことになった。今までも何回かそういうこともあったけど、ヒロロの気持ちが切り替わって続けてきたというよりは父親がコーチをしているので無理に続けさせてきていると言った方がいいかもしれない。

ヒロロは怪我をきっかけに練習を休むようになってしまった。そして「少しくらいの怪我ならば行きなさい!」という親の声に不満を爆発させ、たまっていた気持ちを泣きじゃくって訴えてきた。プレイのことを叱咤されると真に受け止め「自分はダメな人間だ」と落ち込んでしまうヒロロはそんな辛い思いで六年間つづけてきたこと。今まで言わずに我慢してきたこと、頑張れる自分になり本当はサッカーを楽しくやりたいこと。全てを私に吐き出したことで少しは落ち着きを取り戻し「自分の気持ちを話せたから少しは楽になったありがとうね」といった。

本当はこうなる前に小さな悩みや不安、それをその度に取り除いて行ってあげられれば、ここまでならずに「まぁいやなこともあるけど頑張ろう」ういう前向きな気持ちになれたのかもしれない。何をやるにも壁はつきものだしそれを乗り越える必要がある。ヒロロもそれらを乗り越えてもっともっと強くなっていかなければいけないとも思う。でも、今のヒロロには逃げ場がない、というか「色々あるけれど頑張ろう!」と思えるような精神状態になれない環境にいたんだと思う。

そして私はヒロロの訴えを聞きヒロロの気持ちと向き合うことにした。ダレでも嫌なことでもやらなくてはいけないことが沢山あり、いやだから辞めると言って逃げてばかりいられないこともわかっている。でもその辛いことや嫌なことと付き合っていくには、何か救いがないとやっていけなし、乗り越えるには何か支えがないと乗り越えるパワーが生まれてこないと思う。

弱音を吐いたり、泣き言を言ったり、愚痴ったり、後ろ向きな気持ちを外に出すことがいけない!と考える人もいるけれど、人間には喜び以外にも悲しみや怒りの気持ちもあって、そのマイナス感情だけを心にとどめているとプラスの喜びすら感じられなくなってしまうと思う。

マイナス感情は他の人が聞いてあまりいいものではないけれど、その感情自体も本人の気持ちには変わりないし、そういう気持ちが発生してしまうことも悪いことでないし、そうなってしまったこと事態に目を向けるべきだと思う。本人はその感情を自分の外に出し他の人に聞いてもらい、共感してもらうことでマイナス感情が薄れていくんじゃないだろうか。そんな考えが私の中で整理された。

ヒロロは弱虫だけど、本心からマイナス感情を出せずにいたから些細なことでも頑張りがきかず、凹んで、凹んで、悪い方向へ行く悪循環に陥ってしまった。今ヒロロのサッカー環境を変えることは出来ないから自分の気持ちの持ち方を変えるしかないし、そうするにはこういうヒロロのことを親が理解して、いやなことがあったら話を聞いてあげる。ヒロロの本音を聞いてあげることで今の環境でも頑張っていく力を持ち、強くなっていけると思う。

こんなマイナス感情を受け止める大切さを分かってもらおうとコーチをしている父親に伝えた。その後ヒロロとじっくり話し合いあと半年は頑張って続けるという約束になったようだ。でも今でも「練習休みたい」と言ってくるヒロロにどう言葉をかけたらいいのか、私の話を半分くらいしか理解してもらえない父親にどうしたらヒロロのことを分かってもらえるのか?思い悩んでいたときに出会った本がある。

「ちゃんと泣ける子にそだてよう」大河原美以(河出書房新社)。
子育てブログのリンクから出会った臨床心理士、ゴリさんの頁で見つけたものだ。http://workingmother.tea-nifty.com/wm/2006/06/post_a53f.html
タイトルが気になりすぐに図書館で借りて読んでみた。ゴリさんのブログにも書かれているが、ネガティブな感情(悲しい、苦しい、つらい、怒り、悔しいなど)を感じたときに、それを表情(泣くことも含め)であらわした場合、親や周りの大人がその気持ちを否定せずに、受けとめてしっかりと抱きしめ、その感情を言葉に置き換えてあげることで、ネガティブな感情をコントロールできるようになるということだ。

自分も同じようにマイナス感情を受け止める大切さは意識していたが、その感情を言葉に置き換えてあげる作業はしてこなかった。そして親自身の「どうしよう!」とか「大変だ!」という悩み、苦しみや痛みの感情からも逃げ出さないでしっかり向き合ってあっていく。その後安定した気持ちで、子どもの感情を受け入れていく。この辺ができていなかったのかもしれない。

私にとっては気持ちが整理できた本で全てが参考になったけど特にタイムリーだったのは「できないこと、失敗することへの不安の強さ」とか「無痛文明と私たちの子育て」など。それ以外も5歳のコノノの愚図りにつきあう参考になる話など満載で「子育てに頑張っているママたちに読んでもらいたい!」と思い、ヒロロの挫折から思春期の話まで書いてみた。

この本のお陰で私の中はすっきりヒロロと向き合う覚悟はできたけど、私の話で納得できていないパパにも是非この本を読んでもらい一緒に子どもに向き合ってもらいたいのだが・・・。忙しいパパに「またそんな本ばっかり読んで!」と言われること筋合いだし、さらにその本を「読んでみて!」と言うことができるのか?目下私のそれが悩みである。

|

« 展覧会 | トップページ | チャレンジ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 展覧会 | トップページ | チャレンジ »